起動後にまず、環境設定をチェックし、調整するのはどの画像系ソフトウエアでも当たり前ですが、それ以外はインストール標準状態で、とりあえず2時間で描いたものが以下です。

原寸はこの2倍の大きさです(1378*2039 pix 掲載画は50%縮小したもの)。
同じサイズで同じような系統の絵をPainterで描こうとすると、Painterの熟練度によりますが、4.5時間から5時間はかかると思います。
これは最新のバージョンであるX3であってもVer.6であっても変わらないと、個人的に思います。
では、Painterで2時間で描ける絵は? というと、こういう感じのものになります。

こちらは原寸です(500*500)。
実際には作業効率やソフトウエアの熟練度、絵柄タッチへの慣れ等、複数の因子が影響しますが、感覚的に大きなズレはないかと思います。
CLIP STUDIO PAINTを使用して思ったのは、主線のある漫画絵の製作に関して、「製作過程で発生する作業部分の効率を上げる」というのをソフトウエアの開発ポリシーにしてるのかな、と思いました。
漫画絵を描くにあたってはPhotoshopよりも上で、Painterよりも数段上にあると思います。
おまけ
CLIP STUDIO PAINTで描いた画像に、色むらプラグインで色にゆらぎを出し、Photoshopの輪郭抽出フィルターで輪郭強調。加工処理でざっくり透明水彩調にしたものがこちら。

細部の手抜き感があるが、これで+30分で、効果的とみるかCGっぽいとみるか。
個人的にはPhotoshopの輪郭強調もSAIの水彩境界もCGとしての透明水彩っぽい表現であり、端的にいって「わざとらしい」感じがあるのであまり好きではない。同様にPainterのデジタル水彩の水彩境界も。
そういう記号的表現を分かった上で楽しむ等の別の意図があれば別なのだが。
Photoshopは「水彩(フィルター演算)」、Painterは「水彩(物理演算)」という感じなのかも。
水彩風表現は、個人的感覚では、「不気味の谷」に陥りやすいと思う。