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Painter9.5で描いてあった下書き(図1)を使って、Painter11でペン入れをしてみました。
〈図1 Painter9.5で描いた下書き〉
下書きまでの方法は「Painterで下書きからペン入れの方法[1/4]」、[2/4]、[3/4]とまったく同じです。
使ったブラシは、ペンカテゴリのスクラッチボード。設定をいじらずに標準のままで使いました(図2)。
〈図2 ペンカテゴリのスクラッチボード〉
Painter11の標準では、キャンバス上に表示されるブラシの形状アイコン(一般には「ブラシゴースト」と言う)が、下の図3のようなものになっています。
〈図3 Painter11のブラシゴースト〉
丸い部分が現在のブラシサイズを表し、斜めに伸びた線がペンの傾きを意味しています。
また、この線が短いほど、タブレットのボードに対しペンが垂直になっていることを表しています。図3のように長いと、ペンを寝かせているように持っているという意味です。
このブラシゴースト表示を、以前のようにブラシサイズだけにしたい場合は、メニュー→編集→環境設定→一般の画面(図4)で「ブラシゴーストの強化」のチェックボックス(図4の赤い丸で囲んだ部分)をオフにしてください。
ブラシゴースト自体を表示したくない場合は、同画面の「ブラシゴーストを有効にする」のチェックボックス(図4の青い丸で囲んだ部分)をオフにしてください。
〈図4 環境設定内一般の画面〉
(図は共にオンの状態)
ペン入れ自体は以前と同様に、がりごり描いていきました(図5)。
〈図5 ペン入れ最中の様子〉
ここいら一連の作業で用いるキーボードショートカット自体の変更はありませんでしたが、拡大(Space + Ctrl + クリック)と縮小(Space + Ctrl + Alt + クリック)で動く倍率の度合いが変更されていました。
9.5のように一律25%刻みではなく、100%未満は75%→66.6%→50%→33.3%→25%→5%に、100%以上で150%→200%→以上100%刻みで倍率を変更していました。
その他、作業の手順としては、Painterで下書きからペン入れの方法[4/4]とまったく同じにできたので(図6)、具体的な方法は、そちらのエントリーを参考にしてください。
ただし、メニューコマンドの「塗潰し」の場所が変更されていて、Painter11では、メニュー→編集→塗潰しになっていますので、注意してください。
(キーボードショートカットは変更されていません)
〈図6 ペン入れ最中の様子(その2)〉
完成はこちら(原寸)。
関連エントリー
- Painterで下書きからペン入れの方法[1/4]【下準備作業】~【ラフを描く】
- Painterで下書きからペン入れの方法[2/4]【ラフ修正作業】
- Painterで下書きからペン入れの方法[3/4]【ペン入れ用下準備】~【無地テクスチャの作成】
- Painterで下書きからペン入れの方法[4/4]【ペン入れ】~【主線のレイヤー化(線画の抽出)】
この作例は、ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)に基づいて、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクター「初音ミク」を描いたものです