まず、一番上に新規レイヤー作成。
そのレイヤーを白(RGB:0.0.0)で一面塗り潰します。
その後、その白塗り潰しレイヤーの合成モードを「モノクロ/カラー変換」に変更します(図1)。
〈図1 作業中のレイヤーパレット〉
(図はレイヤーのサムネイルを大に設定している)
すると、作業中の画像はモノクロ階調(明度階調)で表示されます(図2)。
〈図2 作業中の全体図〉
「Painterでのナビゲーション機能の活用法について」で書いた、ナビゲーションウィンドウ併用すると、サムネイルでの階調の確認が簡単になります(図3)。
〈図3 ナビゲーションウィンドウでの確認〉
何故モノクロ階調で確認する必要があるのか?
おもに、主線のない(少ない)絵、いわゆる『厚塗り』と言われる絵では、物体の遠近感を表すために明度差(コントラスト)を用いて表現したりします。また、そのような絵では明度差で立体感を表現する必要があるのです。
風景画などでは、遠景は明度差をなくしてぼんやりとした描き方を、近景は明度差をつけメリハリのある描き方をして遠近感を演出したりします。
具体的な話はこのあたりの説明に分かりやすく書いてあります。
この様な理由から、作業中に明度の確認をする必要があったりするのです。
補足1
レイヤーを塗り潰す色は黒(RGB:255.255.255)でも同様の結果になります。補足2
Painterにおいてはレイヤーを増やしたまま作業するのはまったくお薦めできないので、この種のレイヤーは確認の度に作成、使い終わったら削除した方が無難です。関連エントリー
・Painterでのナビゲーション機能の活用法について