この記事は、Painter11 を含む古いバージョンで有効です
Painter11になって、コピー(Ctrl+C)&ペースト(Ctrl+V)が上手く実行されないという現象が、まれに発生します。
Painter11SP1の修正パッチで、この現象の公式な対策がされましたが、それでも印刷前提の大きい画像をコピーすると、たまに上手くペーストされないことがあります。
自分の環境では、小さいサイズの場合は殆ど発生しません。また、Painterを再起動すると症状が直ります。
Painterの場合、今より貧しいPC環境だった古いバージョンからの流れで、クリップボードエリア(=メモリの領域)を使わないコピー機能というのが存在しています。
決して便利な複製手段ばかりではないのですが、そういう機能を積極的に利用した方が、強制終了や不具合などの突然のトラブルに遭遇しにくいという利点があります。
以下、一般的なコピー&ペースト以外での画像のレイヤーへのコピー方法です。
- レイヤーからレイヤーにコピーする場合
- キャンバスからレイヤーにコピーする場合
ともに11より前のバージョンでも有効な方法です。
レイヤーからレイヤーにコピーする方法
任意のレイヤーに描かれた画像内容を、そっくりそのままコピーし、もう一枚同じ画像レイヤーを作るというのは、加工過程の途中で多くあります。その時に安易にコピー(Ctrl+C)&ペースト(Ctrl+V)を用いず、以下の方法で行った方が、Painterの動作が安定します。
レイヤーの複製(その1)
メニュー→レイヤー→レイヤーを複製を実行(図1-1)しレイヤーをコピーします。〈図1-1 レイヤーの複製コマンド〉
また、標準では、このコマンドにショートカットキーが設定されていないので、ここに新たに自分の好きなようにショートカットを設定した方が便利です。
ショートカットの設定・変更の方法は、『Painterのブラシセレクタが消えた時には』の「ショートカット新規設定・変更方法」を参考にしてください。
レイヤーの複製(その2)
レイヤーパレットにて、コピーしたいレイヤーを選択状態にし、右クリック。表示されるコンテキストメニューから複製を実行する(図1-2)。
〈図1-2 コンテキストメニューのレイヤーの複製コマンド〉
Painterの処理としては、上記その1と同じことをやっています。
レイヤーの複製(その3)
これは、Photoshopと共通の方法です。まず、ツールボックスのレイヤー調整ツールボタンを押下(図1-3の赤い丸で囲んだ部分)。
〈図1-3 ツールボックスのレイヤー調整ツールボタン〉
レイヤーパレットでコピーしたいレイヤーが選択されている事を確認し、絵を描いているキャンバスエリア上にマウス(ペンタブレット)カーソルを移動させる。
ここでAltキーを押しながら、キャンバスをクリック。
これで、レイヤーがコピーされます。
ちなみに、レイヤー調整ツールの状態でAltキーを押すと、マウスカーソルは図1-4のように変化します。
〈図1-4 変化したカーソル〉
→[2/2]に続く
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