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[2/4]からの続きです。始めから読む方はこちら[1/4]から。
ペン入れ用下準備
(1) 下書きをレイヤー化します。メニュー→選択範囲→全て選択(またはショートカットコマンドCtrl + a)のあと、メニュー→選択範囲→レイヤーに変換を実行。(2) レイヤーパレット(図15)で、「レイヤー1」に下書きが移っていることを確認。
確認方法はレイヤー1の左にある目のアイコンをクリックします。
目を閉じた表示の時に下書きの絵が消えれば、レイヤー1に下書きが移っている状態です。

〈図15 レイヤーパレット画面〉
また、レイヤーパレットの右側にある三角のアイコン(図15の赤い丸で囲んだ部分)をクリックすると、レイヤーパレットのプロパティ画面(図16)がでるので、ここで「サムネイル大」(中または小)にして、レイヤーの内容を確認しても良いです(図16の赤い丸で囲んだ部分)。

〈図16 レイヤーパレットのプロパティ画面〉
(画面はサムネイル設定が「なし」の場合)
(3) レイヤー名を変更します。
(3-1) メニュー→レイヤー→レイヤー属性を実行(またはレイヤーパレットのレイヤー1をダブルクリック)。
レイヤー属性画面の名前を「レイヤー1」から「下書き」に変更します。

〈図17 レイヤー属性画面〉
(3-2) レイヤーパレットのレイヤー名が、「下書き」になっていることを確認(図18の赤い丸で囲んだ部分)。
この作業は、後々レイヤー数が多くなった場合に判別しやすくするために行っています。しかし、前述のサムネイルを表示してたり、「レイヤー1」や「レイヤー2」といった名前でも間違わない、というのであれば特に変更しなくてもいいです。

〈図18 レイヤーパレット画面〉
(4) レイヤーの透明度を低くします。
透明度のスライダー(図18の青い丸で囲んだ部分)を動かし、下書きを薄くします。
ペン入れするのに邪魔にならない程度に薄くしてください。だいたいで結構です。
スライダーの隣にある%入力のボックスに、直接数字を入力してもいいです。
今回は22%の薄さにしました(図18、図19)。

〈図19 下書きを薄くした状態の画面〉
(5) 下書きレイヤーをロックします。
ペン入れ作業時に、誤って下書きレイヤーに書かないようにするために、ロックプロテクトをかけます。
(5-1)下書きレイヤーを選択状態にし、レイヤーパレットの南京錠アイコンのボタン(図20の赤い丸で囲んだ部分)を押下。

〈図20 レイヤーロックボタン〉
(5-2)下書きレイヤーの右端に南京錠のアイコンが表示されたことを確認(図21)。

〈図21 レイヤーロック状態〉
これで、下書きレイヤーは透明度を変更する以外のことはできなくなります。
無地テクスチャの作成
実際のところペン入れ作業とはまったく無関係な部分ですが、将来、色を塗ったりする際に、コミックイラストらしさを出すために必要となることが多いです。残念ながら、Painterの標準では無地テクスチャは存在しないので、今後利用するためにもここであらかじめ作って登録しておきます。
(1) ツールボックスのテクスチャセレクタ(図22の赤い丸で囲んだ部分)をクリック。

〈図22 ツールボックス内のテクスチャセレクタ〉
(2) テクスチャリストを表示し(図23)、このダイアログの右に付いている三角ボタン(図23の赤い丸で囲んだ部分)を押下。

〈図23 テクスチャリスト画面〉
(3) テクスチャリストのプロパティ画面が表示し、そこでテクスチャの作成をクリック(図24)。

〈図24 テクスチャリストのプロパティ画面〉
(4) テクスチャの作成画面(図25)が出るので、このダイアログの「間隔」スライダを一番左まで移動(図25の赤い丸で囲んだ部分)、保存名に「無地」と入力し(図25の青い丸で囲んだ部分)、OKボタンを押下。

〈図25 テクスチャの作成画面〉
(5) テクスチャリスト(図23)で、「無地」テクスチャが登録されているかを確認し、無地テクスチャを選択(図26)。

〈図26 無地テクスチャが選択された状態〉
以降の作業では、この無地テクスチャを使った状態で、作業を進めます。
→[4/4]に続く
関連エントリー
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◇Painterで下書きからペン入れの方法[2/4]【ラフ修正作業】
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◇Painterで下書きからペン入れの方法[4/4]【ペン入れ】~【主線のレイヤー化(線画の抽出)】