この記事は、Painter11 を含む古いバージョンで有効です
[1/4]からの続きです。
ラフ修正作業
ラフを元に、さらに修正をしていきます。アナログ作業では、絵を描いている途中で、紙が足りなくなったり逆に余ったりする場合がよくありますが、デジタル作業の場合、こういった時に簡単に紙(=キャンバス)を足せたり、逆に削ったりできるのが利点の一つだと思います。
以下にキャンバスの広げ方、切り取り方(トリミング)を示します。
(1) キャンバスの広げ方
メニュー→キャンバス→キャンバスサイズを実行。サイズ調整エリアに数値を入力しOKボタンを押下。
ここでは「左に追加」に300、「右に追加」に300を入力しました(図9)。

〈図9 キャンバスサイズ画面〉
左右に300ピクセルずつ余白が増えました(図10)。

〈図10 キャンバスサイズ変更結果〉
上下のキャンバスサイズを広げたい場合は、「上に追加」「下に追加」にそれぞれ数値を入力してください。
(2) キャンバスのトリミング
ツールボックスのクロップツール(図11の赤い丸で囲んだ部分)を押下。

〈図11 ツールボックス内のクロップツール〉
キャンバス内で好きな部分を囲み(図12)、選択範囲内をクリック、で切り取れます(図13)。

〈図12 クロップツールで選択した状態〉

〈図13 トリミング結果画面〉
また、(1)で利用したキャンバスサイズ機能(図9)で、マイナスの値を入力してもキャンバスが狭くなります。
自由度が高いトリミングができるのはクロップツールですが、厳密なピクセル数を元にトリミングするには、キャンバスサイズ機能を使った方が良いと思います。
そんなこんなの修正をして、結果できあがったのがこちらです。

〈図14 下書きサンプル画面〉
ラフ画像と大差ありませんが、これを下書きとしてペン入れします。
きりがいいので、一旦ここでRIFでファイル保存します。
RIFとは、Painterの独自の保存形式です。通常、Painterの作業中にファイル保存する場合は、このRIF形式で保存します。
今後、特に「保存する」ということをいちいち書きません。
便宜、きりの良いところでこまめに保存してください。
特に連番保存オススメ。メニュー→ファイル→連番保存で実行できます。
Painterでは「保存」こそ最も重要です。
→[3/4]に続く
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