Painterの備忘録的なアレ

Painter 2018 リリース!(2017/06/28)

Painterで下書きからペン入れの方法[1/4]

この記事は、Painter11 を含む古いバージョンで有効です

ラフから下書き、その後ペン入れ……という方法は、コミック系イラストを描く人には親しんだ方法です。
Painterでこれらの作業をするための手順を以下に示します。

この記事は『Painter初心者で、どんな操作をして、どんなブラシで書けばいいのか見当もつかない』という人向けのものです。
また、PC初心者を想定して書いていません。

作例はWindows版Painter9.5を使用していますが、Painter8~Painter11までであれば、ほぼ通用します。(参考→Painter11でペン入れしてみた



(追記)当初の予定より内容が長くなったので、目次置いておきます。
◆[1/4]【下準備作業】~【ラフを描く】
[2/4]【ラフ修正作業】
[3/4]【ペン入れ用下準備】~【無地テクスチャの作成】
[4/4]【ペン入れ】~【主線のレイヤー化(線画の抽出)】

下準備作業

ペンタブレットの筆圧感知調整を行います。以下の2通りの方法があります。
(1)タブレットドライバの設定を変更して調整する
(2)Painterのブラシトラッキング機能を使って調整する
これらのうちいずれかを実行してください。

ブレットがIntuos、Intuos2の場合は(1)の方法を、Intuos3以降の機種は(2)の方法をお薦めします。理由は、タブレットドライバの筆圧精度設定が、Intuos3以降かなり大雑把なものになってしまったためです。
(1)タブレットドライバでの方法
(1-1) ワコムタブレットのプロパティを起動します。
スタート→全てのプログラム→Wacom タブレット→ワコムタブレットのプロパティを実行。

(1-2) ペンの設定を行います。
 (1-2-1) ペン先の感触エリアの詳細設定ボタンをクリック。
 (1-2-2) 試し描き、もしくは筆圧感度スライダで、自分にとって一番良い感じの圧力になるようにします。

(1-3) ワコムタブレットのプロパティ画面を閉じる。
(2)ブラシトラッキングでの方法
(2-1) Pianterを起動。編集→環境設定→ブラシトラッキングを実行。

(2-2) ブラシトラッキング上で試し書きする(図1)。(これで、Painterが自動で適切な筆圧を設定します)
ブラシトラッキング画面
〈図1 ブラシトラッキング画面〉

(2-3) OKボタン押下。

ラフを描く

(1) メニューのファイル→新規を実行。好きなキャンバスサイズを入力してOKボタンを押下。
ここでは幅600ピクセル、高さ800ピクセル、解像度150、ペーパーカラー白、ピクチャタイプ画像を選択してます(図2)。
新規ファイルダイアログ
〈図2 新規ファイルダイアログ〉
新規キャンバス(パレット非表示)画面
〈図3 新規キャンバス(パレット非表示)画面〉

(図2の画面で設定する「解像度」についての詳しい説明は「Painterの解像度について」を参考のこと)


(2) 好きな色を選択し、ブラシセレクタ(図4)のエアブラシカテゴリの「先細エアブラシ3」を選択し、キャンバス(図3)に落書き。
ブラシセレクタの先細エアブラシ3画面
〈図4 ブラシセレクタの先細エアブラシ3画面〉

このブラシは、ペンタブレットで軽く描くと細い線が、力を入れて描くと太い線が出るはずです。

ここで筆圧がいまいちだなと思ったら、前述の下準備作業をもう一度行ってください。特に思い通りの「入り」や「抜き」ができるためには、ブラシトラッキング機能の調節が重要です。
場合によっては、タブレットドライバの設定を標準に戻した上で改めて、ブラシトラッキングの設定してもいいと思います。


(3) ラフ描き。
ここではわかりやすいように少し薄い灰色がかった色で描きました。
ラフサンプル画面
〈図5 ラフサンプル画面〉

描いた線を消す場合は、ブラシセレクタ(図4)の消しゴムカテゴリの中から「消しゴム」「ブロック消しゴム10」(または20)あたりを、サイズを変えながら使うと良いと思います。

一気に全消ししたい場合は、メニュー→選択範囲→全て選択(またはショートカットコマンドCtrl + a)のあと、メニュー→編集→消去(またはBackspaceキー押下)


(4) カスタムパレットの設定。
ブラシセレクタ(図4)から、いちいちブラシを選択するのは面倒なので、よく使うブラシや消しゴムブラシをまとめてカスタムパレットに登録しておきます

やり方は、ブラシアイコンをキャンバス側にドラッグ&ドロップするだけです。すると自動で新しいカスタムパレットが作成されます。

一つのカスタムパレットには、複数のブラシやコマンドを登録できます。
追加する場合には、追加したいカスタムパレット上に、ブラシアイコンを同様にドラッグ&ドロップします(図6、図7)。
カスタムパレットへのブラシ追加画面
〈図6 カスタムパレットへのブラシ追加画面〉
カスタムパレットに追加されたブラシ
〈図7 カスタムパレットに追加されたブラシ〉

また、カスタムパレット自体を複数作ることができます。
その際は、先に作ったカスタムパレット以外の場所に、ブラシアイコンをドラッグ&ドロップします。

カスタムパレットの名前は、最初「カスタムパレット1」や「カスタムパレット2」などと名前が付いていますが、メニュー→ウィンドウ→カスタムパレット→オーガナイザの画面の名前変更ボタンで変更できます。(図8)
カスタムパレットのオーガナイザ画面
〈図8 カスタムパレットのオーガナイザ画面〉

[2/4]に続く


関連エントリ
◆Painterで下書きからペン入れの方法[1/4]【下準備作業】~【ラフを描く】
Painterで下書きからペン入れの方法[2/4]【ラフ修正作業】
Painterで下書きからペン入れの方法[3/4]【ペン入れ用下準備】~【無地テクスチャの作成】
Painterで下書きからペン入れの方法[4/4]【ペン入れ】~【主線のレイヤー化(線画の抽出)】

カスタムパレットの操作方法
Painterの解像度について

この作例は、サイト「キタユメ。」のアバウトキタユメ。に書かれている「二次創作について」に基づき、『AXIS POWERS ヘタリア』の登場キャラクター「日本」を描いたものです

Trackback

Comment

ビックル | 2009年05月18日 18:06
はじめまして。ワコムの液タブを購入したんですが、さっそくペインターエッセンシャルというソフトに苦戦しております。ところでネット経由で人に画像を送る場合、キャンバスサイズの限度というのはありますか(大きすぎて見れないとか)? 解像度というのもよくわかりません。300ピクセルのときと10ピクセルの場合を比較したんですが(縦横サイズは同じで比較)、変化ありませんでした。10ピクセルの場合、ギザギザに描けてしまうと思ったんですが…。よくわかりません。
管理人 | 2009年05月19日 00:35
こんにちは、ビックルさん。長くなったのでいくつかのコメントに分けます
>ネット経由で人に画像を送る場合、キャンバスサイズの限度
ありません。が、厳密には「画像を受け取る方のネット環境による」としか言えません。
受け取る方が、携帯電話の環境で受け取るならば、
あまり大きなキャンバスサイズでは見づらいと言えます。
古い機種だったりすれば、さらに見づらいでしょう(この場合は表示できない可能性もあります)。
PC環境のメールで送る場合、相手がADSLや光の通信環境ならば、
少々大きくても大丈夫でしょう。今回の例で述べている幅600ピクセル、高さ800ピクセルのキャンバスサイズでは
全く問題にならないはずです。
管理人 | 2009年05月19日 00:43
>解像度というのもよくわかりません
図2の画面で選択する「解像度」というのは、ご家庭のプリンタ等で、Painterの印刷機能を使って印刷する時に、初めて意味を持ってきます。
ビックルさんは、
>10ピクセルの場合、ギザギザに描けてしまうと思ったんですが…
と、おっしゃっているので、一般的な解像度の意味を理解していらっしゃるように思いました。
解像度とは単位あたりの密度を表すものです。
しかし、その「解像度」という情報をどの様に処理するか、というのは、
実は各グラフィックアプリケーション毎に異なっています。
「ギザギザに描けてしまう」と予想したのもあながち間違ってはいなくて、こういう処理はPhotoShop(特に古いバージョンのもの)が扱う「解像度」に近いです。
管理人 | 2009年05月19日 00:45
Painterの場合に設定する「解像度」は印刷する時の大きさです。
例えば、【幅 300ピクセル、高さ 300ピクセル、解像度 300ピクセル/インチ】
に設定したキャンバスに描いた絵を印刷した場合、
絵の大きさは縦横1インチ、つまり2.54cm×2.54cmの絵として印刷されます。
また、【幅 300ピクセル、高さ 300ピクセル、解像度 150ピクセル/インチ】
に設定したキャンバスに描いた絵を印刷した場合
絵の大きさは縦横2インチ、つまり5.08cm×5.08cmの絵として印刷されます。
このように幅・高さが同じピクセル数でも印刷サイズは違います。、
そして(当然のことながら)、解像度 150の方が300よりも印刷の目が荒くなります。
逆に解像度300の高精度で大きく印刷したい場合は、幅・高さのピクセル数を大きくしたキャンバスで描かなければなりません。
解像度300ピクセル/インチで、縦横2インチの絵を印刷するようにしたい場合は
幅・高さが600ピクセルのキャンバスが必要になる、という訳です。
ビックル | 2009年05月19日 16:29
参考にしようとネットから画を採ってきたんですけど、画像のプロパティをみると幅と高さは載ってるんだけど解像度が書いてないですね・・・。
つまり幅×高さ=縦横サイズ、じゃなくてキャンバスサイズは基本的に解像度が荒めの場合大きくなって、解像度が高ければ高いほど小さくなる・・・ってことでしょうか?
管理人 | 2009年05月19日 21:33
ネットに掲載されている画像の解像度は、72ピクセル/インチと決められています(正しくは「ピクセル/インチ」ではなく「DPI(ドットパーインチ)」を用いますが)。
それ以外の解像度で、画像を作ってネットに掲載したとしても規格外なので表示できません。なので解像度が表示してないのです(必要ないから)。
しかし、上記の部分はWEBの規格標準についての話です。Painter云々とはかけ離れた話ですので、、興味があれば調べてみてください。ネットで検索すると、WEB用画像について説明してあるページが沢山ありますので。
管理人 | 2009年05月19日 21:41
図2で入力する「幅」と「高さ」は図3で表示される新規キャンバスの縦横と同じです。
図2で入力する「解像度」とは、設定した「幅」と「高さ」の画像を、どのくらいの細かさ(精密さ)で、そのくらいの大きさ(サイズ)で印刷するかを最初に決めているだけです。なので、印刷しないのであれば、無意味な入力項目でしかありません。
「幅」と「高さ」と「解像度」を入力して図2の「キャンバスサイズ」横に表示される数字(図2の例であれば2M)は「この新規ファイルを、RIF形式で保存した場合におおよそ2MByteになります」との表示でしかありません。
RIF形式とは、Painterの独自の保存形式です。
念のため言いますと、このRIF形式のファイルをメールに添付して送付しても、受け取る相手側がPainter(もしくはRIF形式に対応したバージョンのPaintShopProやCOREL DRAWといったアプリケーション)をインストールしていなければファイルを開いて見ることができません。勿論、携帯電話でも見ることができません。
管理人 | 2009年05月19日 21:43
ビックルさんの最初の質問を、こちらも誤解してたかもしれないと今更気がついたため書きますが、ネット経由で画像を送る場合、相手もみられる汎用なファイル形式というのは、種類が決まっています。
この辺の話は、上でも言及したWEB用画像ともかなり関わりますし、Painterに限った話ではないですので、ご存知ないのであればご自身で調べてください。
jpegやgifやpngといったキーワードで検索していくと見つけやすいです。
ビックル | 2009年05月19日 22:05
ほんとに丁寧な説明ありがとうございました。またおしえてくださいね(感謝)
管理人 | 2011年03月05日 23:41
《訂正》
図2の「キャンバスサイズ」横に表示される数字は必要なRAM(メモリ)のサイズの推測値、でした。
上記のRIFのファイルサイズというのは誤りです。
謹んで訂正させていただきます。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
タグクラウド
Gallery
  • 新バージョンPainter 2017 発売
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その4)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その4)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その4)
  • Painter2016で下書きからペン入れの方法[7/7]
  • Painter2016で下書きからペン入れの方法[7/7]
  • Painter6以前の旧水彩
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その3)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その3)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その3)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる(その2)
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる
  • PainterとCLIP STUDIO PAINTを比べる
  • Painter12のサンプル作品14
  • Painter12のサンプル作品13
  • PainterX3の試用版を試してみた
  • Painter12のサンプル作品12
  • Painter12のサンプル作品10
  • Painter12のサンプル作品9
  • Painter12のサンプル作品8
  • Painter12のサンプル作品7
  • Painter12のサンプル作品6
  • Painter12のサンプル作品5
  • Painter12のサンプル作品4
Amazon.co.jp

コーレル Painter 2017
コーレル Painter 2017
▲最新バージョン16
(2016/9/2 発売)

コーレル Painter 2017 アップグレード版
コーレル Painter 2017 アップグレード版
過去のフルバージョンユーザーが購入可能なパッケージ。

コーレル Painter 2017 特別優待版
コーレル Painter 2017 特別優待版
▲PainterEssensitalsまたはその他のCOREL製品やPhotoshop、SAI、IllustStudio、ComicStudio、CLIP STUDIO PAINT等のユーザーが購入できるパッケージ。この版のDL販売はなし。

コーレル Painter 2017 アカデミック版
コーレル Painter 2017 アカデミック版
▲学生・教職員・各種専門学校・大学校・図書館司書職員・美術館学芸職員などが購入できるパッケージ。但しアップグレードできない、商用利用できない、譲渡できないという制限がある。この版のDL販売はなし。
詳しくはこちら

Corel Painter 2017 [ダウンロード]
Corel Painter 2017 [ダウンロード]
▲amazonでのDL販売(今バージョンで初)

Corel Painter 2017 アップグレード版 [ダウンロード]
Corel Painter 2017 アップグレード版 [ダウンロード]
▲amazonでのDL販売(今バージョンで初)


Painter 2016
Painter 2016
▲旧バージョン15(2015/9/18 発売)

Painter 2016 アップグレード版
Painter 2016 アップグレード版
Painter7以降のユーザーが購入可能なパッケージ。

Painter 2016 特別優待版
Painter 2016 特別優待版
▲Painter6以前のユーザーやEssensitalsまたはその他のCOREL製品やPhotoshop、SAI、IllustStudio、ComicStudio、CLIP STUDIO PAINT等のユーザーが購入できるパッケージ。この版のDL販売はなし。


Painter 2016 アカデミック版
Painter 2016 アカデミック版
▲学生・教職員・各種専門学校・大学校・図書館司書職員・美術館学芸職員などが購入できるパッケージ。但しアップグレードできない、商用利用できない、譲渡できないという制限がある。この版のDL販売はなし。
詳しくはこちら

Corel Painter 2015 通常版
Corel Painter 2015 通常版
旧バージョン14(2014/8/29 発売)

Corel Painter 2015 アップグレード版
Corel Painter 2015 アップグレード版
Painter7以降のユーザーが購入可能なパッケージ。

Corel Painter 2015 特別優待版
Corel Painter 2015 特別優待版
▲Painter6以前のユーザーやEssensitalsまたはその他のCOREL製品やPhotoshop、SAI、IllustStudio、ComicStudio、CLIP STUDIO PAINT等のユーザーが購入できるパッケージ。この版のDL販売はなし。

Corel Painter 2015 アカデミック版
Corel Painter 2015 アカデミック版
▲学生・教職員・各種専門学校・大学校・図書館司書職員・美術館学芸職員などが購入できるパッケージ。但しアップグレードできない、商用利用できない、譲渡できないという制限がある。この版のDL販売はなし。
詳しくはこちら
Painterの備忘録的なアレ