2. 起動時のテクスチャ画像を減らす
ブラシライブラリと同様に、テクスチャライブラリ内にあるテクスチャの数を減らして、空きメモリ量を増やす方法です。メニュー→ウィンドウ→テクスチャパネル→ライブラリを実行。
一覧表示されるテクスチャのうち、必要のないテクスチャを選択し、パネルのゴミ箱アイコン(図2-1の赤い丸で囲んだ部分)をクリック。

〈図2-1 テクスチャライブラリパネル〉
また、テクスチャアイコンを右クリックをするとコンテキストメニュー(図2-2)が表示されます。ここから「テクスチャを削除」を実行しても良いです。

〈図2-2 テクスチャライブラリパネルのコンテキストメニュー〉
コンテキストメニューにある「テクスチャを隠す」でも、同様の効果が得られるようですが、削除の方がより確実です。
補足1
「テクスチャを隠す」機能はPainter12から搭載されています。Ver.11以前では、メニュー→ウィンドウ→素材関連パレット→テクスチャを実行。
テクスチャパレット(図2-3)を表示し、メニューボタン(図2-3の赤い丸で囲んだ部分)をクリック。

〈図2-3 テクスチャパレット〉
表示されるコマンドメニュー一覧(図2-4)より、テクスチャライブラリの編集(図2-4の赤い丸で囲んだ部分)を実行。

〈図2-4 テクスチャパレットのコマンドメニュー一覧〉
表示されたテクスチャライブラリの編集ウィンドウ(図2-5)で、削除するテクスチャのサムネイル画像を選択し、削除ボタンを押下(図2-5の赤い丸で囲んだ部分)。

〈図2-5テクスチャライブラリの編集ウィンドウ〉
しかし運用上、Ver.11以前ではテクスチャを削除する前に、一旦、標準のライブラリを別名でコピー保存した上で削除することをお勧めします。理由は、下記補足3を参照のこと。
補足2
Painter12から、複数のテクスチャライブラリを読め込めるようになりました。標準では「テクスチャ」(従来のもの)と「水彩紙」の2つのライブラリを搭載しています。メモリの節約のためには単一ライブラリだけを表示し、複数表示しない方が良いです。
単一ライブラリだけを表示するには、ライブラリメニュー(図2-1の青い丸で囲んだ部分)の「ライブラリ」をクリックし、表示される一覧から、表示したくないライブラリのチェックを外します(図2-3)。

〈図2-3テクスチャライブラリ一覧〉
補足3
削除した標準搭載のテクスチャについてはライブラリメニュー(図2-1の青い丸で囲んだ部分)の「デフォルトのテクスチャライブラリに戻す」コマンド(図2-4)で復旧できます(Ver.12のみ)。
〈図2-4 デフォルトのテクスチャライブラリに戻すコマンド〉
Ver.11以前のPainterでは、Painterの初期化で元に戻せます。
しかし、初期化は改造した部分を全てリセットする事になり復旧が大がかりにります。なので、Ver.11以前ではテクスチャを削除する前に、一旦、標準のライブラリを別名で保存し、バックアップファイルを作った上で削除することをお勧めします。
注意
テクスチャライブラリと同様に、他のライブラリ(パターン、グラデーション、etc…)を編集し数を減らすのはお勧めしません。特に複合ブラシライブラリの場合、各データを削除した後、Painterの再起動をするとファイルの読み込みで異常終了を起こす事が多く(条件不明)、Painterの初期化が必要になる場合が多いです。
3. テクスチャ画像を小さくする
自作のテクスチャ画像を取り込む場合の注意点です。画像を取り込みは、メニュー→ウィンドウ→テクスチャパネル→テクスチャを実行。
取り込む画像を選択状態にした後、テクスチャのメニューリストの「テクスチャの取り込み」コマンドで行います(図2-5)。

〈図2-5 テクスチャの取り込み〉
この時、画像サイズ(縦横のピクセル数)を大きくしないようにします。
公式に、テクスチャ画像の取り込みサイズは最大400ピクセル四方を推奨されていました。
テクスチャ画像の拡大機能を使うならば、繰り返しのあるシームレス画像などでは、更に小さくてもさほど問題はないと思われます。
シームレスでない画像の場合は、そうもいかないので、1500ピクセルなどの画像を取り込むことも可能ですがメモリ容量を圧迫するのは間違いないです。
前述した項番2のテクスチャ画像を減らす方法と併用し、調整しつつ運用してください。
また、Ver.12.2で新搭載されたフローマップ画像についても同様です。
4. ブラシ画像を小さくする
ブラシコントロールパネルの「一般」にある「描点の種類」が「取り込み」の場合、ブラシの画像サイズが大きいものは、ブラシの動作も非常に重く、古いPCでは運用に耐えられません。メニュー→ウィンドウ→ブラシコントロールパレット→一般をクリック。
描点の種類は、一般パネルで確認することができます(図2-6)。

〈図2-6 描点の種類〉
例えば、標準で搭載されているリアル水彩カテゴリのフラクタル系ブラシ(複数)は、各画像サイズが1500ピクセル超えています。
逆に古くからある軽いチョークブラシなどは、画像サイズが100ピクセル以下のものが多いです。
PainterではPhotoshopと同様の感覚で大きな画像を取りこんでも、あまり効果的となるものは少ないです。画像取り込みでカスタムブラシを作る場合は、前述した項番1のブラシバリアント数を減らす方法と併せて調整しつつ作ると良いです。
5. 起動時のUndo確保領域を減らす
以前の記事「Painterを快適に使う12の方法」で記述した項番3と同じです。メニュー→編集→環境設定→パフォーマンスで「取り消しできる処理の数」の項目(図2-7の赤い丸で囲んだ部分)を標準の値32から減らします。

〈図2-7 取り消しできる処理の数〉
取り消し回数を多く設定すれば、起動時に取り消し用に使うメモリ領域を沢山確保します。逆に回数を減らせば確保量が減り、メモリの空き容量が増えます。
Painter12では、取り消し回数を最大256まで設定できるようになりました。しかし、実用との兼合いで、古いPC環境では回数の値を5程度にすることをお勧めします。
関連エントリー
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